バイヤー・ホーリーのええ物語り

バイヤーの仕事を通して、たくさんの素晴らしいものとの出会いがあります。その商品の持つデザインの由来や素材への拘り、生産地の背景にあるストーリーを独自の視点で伝えていきます。

富士山といえば、どちらを連想します?

富士山について、

静岡県と山梨県のそれぞれの視点から特集している番組を見ると、

その地域で「ここにある富士山は〇!」という一押しのポイントがあります。

そういったところに、各県が持つ富士山への愛情を感じながら、

楽しく観ています。

 

と、こんな下りから、

本日は山梨県の伝統技術を、新しいデザインにプロデュースし、

地域活性に取り組んでいるブランドを紹介します。

 

 

では、ご覧ください。

 

 

一見 ノーマルですが、上質なシルバーのブレスレットです。

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ワンポイントで、この黒いラインがアクセントになり、

紳士的な雰囲気を醸し出しています。

 

実は、ここに山梨県の伝統の技が隠されているんです!

 

 


 

では、ここをクローズアップしてみると、、、

 

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お分かりですか?

 

そうです。山梨県の伝統工芸である「甲州印伝」の模様です。

シルバー表面に印伝紋様を彫金し、鹿革に漆で染色した生地を張っています。

 

 

カラバリエーションも豊富で、4種類から選べます。

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https://www.sannichi-ybs-ec.jp/ecs/kagayaka/product/cd/YR/type/001/

 

この商品をプロデュースしている「カガヤカ | kagayaka」は、山梨県の山日YBSグループが、

創業140周年を記念に始動したプロジェクトであるようです。

山梨県の伝統工芸・地域産業資源を、独創的なスタイルでデザインし、

メディア連携しながら全国に世界に流通させていくことが目的であるようです。

 

実際に展示会でお会いしたご担当者の商品説明は、実に明快で、

深みのあるお話しではありましたが、何よりも自身の故郷を盛り上げたい!

という地域への愛情を強く感じ、感銘を受けました。

 

こうした取り組みへ少しでもお役にたてること、

そして自分自身がいつしかそのパイオニアになる日を夢見て、

バイヤー・ホーリー、今日も走り続けています。