バイヤー・ホーリーのええ物語り

バイヤーの仕事を通して、たくさんの素晴らしいものとの出会いがあります。その商品の持つデザインの由来や素材への拘り、生産地の背景にあるストーリーを独自の視点で伝えていきます。

アイスコーヒーの美味しく飲める方法をお教えします。

半年ぶりの投稿になります。

日々の仕事や私情の変化でプライベートも忙しくなり、ブログの更新が途絶えてしまいました。。。

初心に帰り、今年は一年間継続することを目標に頑張っていきたいと思います!

 

季節は3月に入り、朝のサーフィンへ行く時間は2月よりも30分以上早まり、少しずつ春の訪れを感じている今日この頃です。陽気も暖かくなってきたので、そろそろ衣替えも始めないとな。

それはさておき、本日紹介をするアイテムは、そろそろ飲む機会も増えてくる「アイスコーヒー」。そのアイスコーヒーの旨味を最大限に引き出す「純銅製のコーヒーカップ」です。

 

アイスコーヒーは、冷たければ冷たいほど珈琲豆の香りが風味豊かになり、美味しく飲むことができると言われています。 その美味しさをぐっと引き立てるのによい相性を持つ素材が、銅であります。銅は熱伝導が高く、飲み物と同じ温度まで冷たくなる特性があります。そのため、氷の入ったカップに注ぎ込まれたコーヒーは、瞬時に冷えることで、旨味を逃がさず美味しく飲めるのです。近年、珈琲専門店などで、純銅製カップでアイスコーヒーを提供するお店も増えてきているようです。

 

紹介する純銅製コーヒーカップは、物づくりの歴史も深く、特に鋳物生産地として日本一の富山県高岡市のメーカー「織田幸銅器」によるものです。センスの光る逸品ですので、ご覧になってみてください。

 

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 (提供元:https://redandwhite-takaoka.squarespace.com/moscow-mule-cup-4/

 

写真でもコーヒーの冷たさが伝わりますかね。ツンっとした香ばしいかおりが、鼻を抜けていくのを感じ取れそうなほどです。

取っ手のデザインは、持ちやすさを追求されているのはもちろん、デザイン性も高く、カフェ気分も味わえるスタイリッシュなフォルムが印象的です。

 

このコーヒーカップは、大きく二つの仕上げにより作られています。

まず、一つ目は「鎚目(つちめ)仕上げ」と呼ばれるものです。表面に凸凹のある鎚目、氷と飲み物を入れるときらきら反射し、より一層カップの美しさを感じる仕様であります。

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(提供元:https://redandwhite-takaoka.squarespace.com/moscow-mule-cup-4/

 

 

 

次に、「マット仕上げ」。つや消しのマットな仕上げは、落ち着きがあり、上品で清楚な雰囲気を感じさせます。 

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 (提供元:https://redandwhite-takaoka.squarespace.com/moscow-mule-cup-4/

■商品詳細

素材:銅(内面/錫メッキ、外面/アクリルクリア塗装)

仕上げ :鎚目(つちめ)仕上げ、マット仕上げ

サイズ :Ф111 × W131.5 × H70(mm)、容量 350ml

価格     5,863円 (税込)

 

 

 R&W(レッド&ホワイト)というブランド名の由来にもなっているこのカップは、銅(赤)に銀(白)の錫を上塗りして作られた、紅白の縁起の良い杯(さかずき)という意が込められています。

その商品に纏わるメッセージを添えて、結婚祝いや新居祝いなど様々なお祝いの贈り物としても喜ばれますね。 ギフトに最適な2個セットも。

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(提供元:https://redandwhite-takaoka.squarespace.com/moscow-mule-cup-4/

  

デザインは、プロダクトデザインをPRODUCT DESIGN CENTERの鈴木啓太氏。パッケージやロゴは、good design company 水野学氏が監修であるようです。お二方とも、とても素敵な商品をデザインされているので、ホームページも覗いてみてくださいね。

※PRODUCT DESIGN CENTER )http://www.productdesigncenter.jp/

※good design company )http://gooddesigncompany.com/

 

最後に、この純銅製コーヒーカップは、日本一の鋳物生産地である富山県高岡市で、長年に渡り銅鋳物製品の製造・販売に携わってきた織田幸銅器により生み出された「RED&WHITE」というブランドであります。

元来、高岡のモノづくり始まりは、1611年に加賀藩主である前田利長が町の繁栄を図るために、7人の鋳物師を高岡市金屋町に呼び寄せたことからはじまったそうです。

その歴史に倣い、新たな試みを伝統的な技法も活かしながら、「より生活に身近なシーンで銅の素晴らしさを知ってもらいたい」という想いがものづくりに込められています。そのコンセプトを発信し形にしていくことで、今までにはなかった価値をつくり、新たな出会いを生み、次なるモノづくりへとつながっていく。

つまり、次の仕事が作り出されていくことなのだ。とたいへん勉強になる素敵な商品との出会いでありました。

いかがでしたでしょうか。商品の魅力が伝わっていれば嬉しい限りです。