バイヤー・ホーリーのええ物語り

バイヤーの仕事を通して、たくさんの素晴らしいものとの出会いがあります。その商品の持つデザインの由来や素材への拘り、生産地の背景にあるストーリーを独自の視点で伝えていきます。

夏のインテリアに涼しげな竹の花器はいかがですか。

明日から暦は7月に変わり、いよいよ季節は夏へとスライドしていきます。

日本の生活に身近な素材の竹を、心静まる和の雰囲気とともに涼しげな印象に仕立てた、夏の季節にお勧めしたいアイテムを紹介します。


それでは、ご覧ください。


まず一つ目は、細い竹のひごを使った菱目編みが美しい花籠です。

繊細な網目が花を彩り、ひき立ててくれます。

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 出典:まゆ花籠:公長齋小菅

 

 

二つ目は、竹ひごで丸く囲った台に竹筒を合わせた花籠です。

花の種類や高さによって雰囲気が変わり、様々な活け方が楽しめる籠です。

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出典:まゆ花籠:公長齋小菅

 

 

三つ目には、ガラスと竹を組み合わせた花器。

竹のひごをボール状に組み、ガラスの花器とあわせたシンプルなデザインは、チェスト上やダイニングテーブルのインテリアにも。

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出典:くす玉花入れ L:公長齋小菅

 

こちらの商品は、1898年に東京日本橋で創業した「株式会社 公長齋小菅」によるもの。

小菅家6代目を公長と称し、紀州徳川家11代藩主顕龍公に御用絵師として仕えたそう。
ご先祖の芸術的な才能に敬意を表し、「公長齋小菅」として創業したようです。

その引き継がれてきた感性を大切に守り、モノ作りに生かし続けたいと考えているそうです。

コンセプトには、時代とともに、暮らしに求められるものも変わっていく中、日本人の大切にしてきた「繊細」や「丁寧」といった感性や価値観を忘れることなく、日々、もの作りに努めていくことだそうです。


時代に左右されず、芯をもったコンセプトから生まれる商品には、ブレない強さを感じます。