バイヤー・ホーリーのええ物語り

バイヤーの仕事を通して、たくさんの素晴らしいものとの出会いがあります。その商品の持つデザインの由来や素材への拘り、生産地の背景にあるストーリーを独自の視点で伝えていきます。

航空部品の製造技術を駆使したアタッシュケースです。

埼玉の町工場からオールハンドメイドで生み出されるアタッシュケース、国内に留まらず、海外へも多く取り上げらているブランドを紹介します。

海外では、モナコ国王、ハリウッド大スター、F1レーサーなどにも愛用され、パリコレやミラノコレクションにも採用されるほどです。

その構造にはすごい仕掛けが隠されています。

それでは、ご覧ください。

軽量かつ強度・粘りを持つ「アルミニウム合金」。非常に硬くて頑強、高い耐破断性を持つ、超軽量「ジュラルミン」。
この二つの金属の硬軟特性を活かし、アルミ合金はフレーム躯体に、ジュラルミンは本体側面パネルに使用し、絶妙な強度バランスを織り成しています。

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カラーバリエーションは4色あります。
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ハンドル握手には、 イタリア製タンニンなめしヌメ革(牛革)を採用。
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そして本体組み立ては 、航空機体リブ構造応用しています。

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出展:エアロコンセプト金沢 | CARRYING CASE


航空機の部品を下請けで作ってきた機精密板金職人、菅野敬一氏が自分の欲しいものを作るために立ち上げたブランド、「エアロコンセプト」。

菅野氏が自身のための図面入れを作ったのが、エアロコンセプトの始まりであるそうです。

エアロコンセプトの出発点といえるアタッシュケースのスリムポーターは、「より軽く、より強く、よりシンプルに」をコンセプトに開発された製品。軽量性と耐久性が求められる航空機パーツと同じ素材と工法が用いられているそう。

また、閉じる時のカシャッという音は菅野氏が愛するライカカメラのシャッター音を模したもの。この音を作り出すために半年かけたそうです。

拘りに拘り抜いた熱い想いと、格好良さを追求した斬新なデザイン、そして背景にある高い技術が融合した一度は使ってみたい逸品です。


アニマルエアプランツ

最近、巷でよく見かけるようになったエアプランツ。
エアプランツとは、どんな植物なんでしょうか。

以下、Wikipediaの説明です。
「チランジア(Tillandsia)は、728種(変種、品種、自然交配種含む。2008年6月現在)の属で、パイナップル科の常緑の多年生植物である。中央および南アメリカアメリカ合衆国の南部、ならびに、西インド諸島の、森林、山、砂漠に自生する。ほとんどが樹木や岩石に着生する着生植物である。土や根を必要とせず、葉から雨や空気中の水分を吸収することから、「エアープランツ」(Airplants)とも呼ばれる。」

最近ではエアプランツを様々な器や飾り方、アレンジなどでインテリアとしての楽しみ方も多様化してきました。

今日ご紹介する「naft」とは株式会社ナガエ(富山県高岡市)のオリジナルデザインブランド。
400年にわたる地場・高岡の伝統を受け継ぎ、ダイカスト鋳造などの先進技術と融合し、モダンなデザインアイテムを生み出しています。


そのnaftの商品に、動物の体の一部に見立てた、エアプランツ専用のユニークな陶器を紹介します。

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まるで、髪の毛のよう。笑



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洗面器に癒しのアクセントとして。


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こんなに仲間がいるんです。

出展:naft

他では類を見ないエアプランツの表現方法で、オリジナリティの溢れるデザインです。


ちなみに、私の家ではこのようなディスプレイで楽しんでいます。

参考になれば幸いです。笑

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夏の必需品3点セット

本日より7月が始まりました。

この季節の定番商品を、3つまとめてご紹介したいと思います!

今日ご紹介する商品は、「中川政七商店」からセレクトしました。

中川政七商店は奈良の地で享保元年(1716)に創業いたしました。創業以来、手績み手織りの麻織物を扱い続けております。

近年は工芸をベースにしたSPA業態を確立し、全国に直営店を展開しているブランドです。


それではご覧ください。


はじめに、蚊取り線香の線香鉢です。

滋賀県甲賀市信楽町。その地で約130年前に商いをはじめ、常に新しい陶器つぐりに挑戦しつづるヤマタツ陶業と中川政七商店の共同製作した「線香鉢」。

味わいのある印象は、お部屋のインテリアとしても活躍する一品です。

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出典:中川政七商店公式通販サイト

 

続いては、風鈴です。

昔の東京、すなわち江戸で当時から作られていた「江戸風鈴」です。

水玉模様は、風鈴の音色とともに涼しさをよりいっそう感じさせてくれます。

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出典:中川政七商店公式通販サイト

 


最後にうちわです。

奈良県吉野の地で育んだ楮、美しい水、空気 。吉野を離れて作ることのできない和紙で仕上げた藍染のうちわです。

優しく染まった水色は涼感があり、使い込むほど色褪せていく藍染は、長く愛用頂ける一品です。

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出典:中川政七商店公式通販サイト


いかがでしたでしょうか。

これからの季節の必需品、一味違った素敵な商品とともに、暑い夏を心地よく過ごしてみたいですね。

 

 

夏のインテリアに涼しげな竹の花器はいかがですか。

明日から暦は7月に変わり、いよいよ季節は夏へとスライドしていきます。

日本の生活に身近な素材の竹を、心静まる和の雰囲気とともに涼しげな印象に仕立てた、夏の季節にお勧めしたいアイテムを紹介します。


それでは、ご覧ください。


まず一つ目は、細い竹のひごを使った菱目編みが美しい花籠です。

繊細な網目が花を彩り、ひき立ててくれます。

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 出典:まゆ花籠:公長齋小菅

 

 

二つ目は、竹ひごで丸く囲った台に竹筒を合わせた花籠です。

花の種類や高さによって雰囲気が変わり、様々な活け方が楽しめる籠です。

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出典:まゆ花籠:公長齋小菅

 

 

三つ目には、ガラスと竹を組み合わせた花器。

竹のひごをボール状に組み、ガラスの花器とあわせたシンプルなデザインは、チェスト上やダイニングテーブルのインテリアにも。

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出典:くす玉花入れ L:公長齋小菅

 

こちらの商品は、1898年に東京日本橋で創業した「株式会社 公長齋小菅」によるもの。

小菅家6代目を公長と称し、紀州徳川家11代藩主顕龍公に御用絵師として仕えたそう。
ご先祖の芸術的な才能に敬意を表し、「公長齋小菅」として創業したようです。

その引き継がれてきた感性を大切に守り、モノ作りに生かし続けたいと考えているそうです。

コンセプトには、時代とともに、暮らしに求められるものも変わっていく中、日本人の大切にしてきた「繊細」や「丁寧」といった感性や価値観を忘れることなく、日々、もの作りに努めていくことだそうです。


時代に左右されず、芯をもったコンセプトから生まれる商品には、ブレない強さを感じます。



NEW! 江戸時代生まれの小倉織

今日は、歴史深い織物を、近代的に表現し、スタリッシュでありながらも、どこか温もりを感じさせてくれる照明を紹介したいと思います。


それでは、ご覧ください。

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ぬくもりのある光をお楽しみ頂けるフロアライト。
立体感のあるたて縞が浮かび上がる、小倉織シェードが上品にインテリアを彩ります。


カラーバリエーションは4色あり、お部屋の雰囲気に合せてセレクトできます。


この商品のシェードに使用される生地の「小倉織」は、江戸時代初期から豊前小倉藩(福岡県北九州市)で袴や帯などとして織られ、多用した経糸が色のリズムを生む、立体感あふれるたて縞が特徴です。

この伝統ある小倉織の特徴を継承し、つくり出した広巾の布。丈夫で美しいたて縞を活かしながら、新しい時代の「小倉織」として誕生したブランドが「縞縞 SHIMA-SHIMA」です。

手織りにない広幅の生地によって新たな展開を可能にした「縞縞」製品は、そのシンプルかつ多彩なテキスタイルデザインと現代のライフスタイルにも馴染む汎用性の高さが国内外で評価されインテリアやファッションなど多様な分野で活躍しています。

インテリア以外にも、様々なカテゴリーの商品があり、どれも独自の魅力を持つ素晴らしい商品です。

1つでも暮らしに取り入れたい逸品です。




100%鉛筆を使い切る魔法の道具です

今日ご紹介するアイテムは、「鉛筆」を通じて、エコを考えるきっかけとなるアイディア品です!

使い切れない短い鉛筆を残し捨ててしまうことを、1度は、もったいないと感じたことはありませんか。

そんな悩みに着目し、新たな付加価値を付け、解決したアイディア商品を発見しました。

それでは、ご覧ください。

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これだけ、見ると普通の鉛筆削りを連想しますよね。
実はこちらの鉛筆削りは、今まで使わず捨ててしまった短い鉛筆を繋ぎ合せて、新しく使い始めることを可能にした優れものです。

こちらが、使用方法についてです。
(メーカー説明書を引用)
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上記の工程を経ると、このような感じで出来上がります。
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使用する鉛筆の色を自分好みにアレンジし、独自のオリジナリティを楽みながら、エコなことをできるのも魅力的です。

こちらの商品を製造するのは、昭和8年に創業し、創立80周年になる「株式会社中島重久堂」。
昭和20年代に、日本で初めて射出成形による鉛筆削りの製造を始めたメーカーでもあります。

コンセプトに、文字や絵で人から人へ、想いをつなぐ『もったいない』想いを伝え、ものの命をつなぐ
想いをつなぐクラフトマンシップに基づき、製品作りに取り組んでいます。

エコ思考とオリジナリティの提供を、共に兼ね備えたアイディア溢れる素晴らしい商品です。


ハンドメイドならではのガラスアクセサリー

今日紹介するのは、 手加工にしかできないガラス商品を、職人がひとつひとつ丹念に製造・販売するHARIO Lampwork Factory です。
 
HARIOランプワークファクトリー株式会社は、1921 年より90 年の間、ガラスを作っており、創業当時は職人がひとつひとつ 手作業により、理化学器具や食器を作っていたそうです。
のちに機械製造を進み、工場に人の姿も少なくなりました。
そこで同社は再び原点に立ち返り、ガラス職人が丹念に作った作品をお届けしたい、また手加工の技術を次の世代に残したい、そんな思いでこのブランド「HARIO」を立ち上げたそうです。
 

それでは商品をご覧ください。

笹の葉をモチーフにしたペンダントネックレスです。
チェーンは真鍮に本金メッキで仕上げています。
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出逢う人に気持ちいい風を送ってくれそうです。
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出典:ネックレス サラサラ HARIO Lampwork Factory


続いは、同じ葉をモチーフにしたピアスです。

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これからの季節にとても相性がよく、個性を演出する素敵なアイテムです。

この夏におひとついかがですか?